第7回歴史探訪ウォーキング

【TVドラマ“晴天を衝け”、“らんまん”聖地巡礼】
~渋沢栄一、牧野富太郎ゆかりの地を訪ねる~

開催日時 ; 2023年11月30日(木)10:00~16:00
参加者   ; 13名
全行程   ; 駒込駅南口10:10出発 ⇒ 六義園 ⇒ 旧古河庭園 ⇒ 
           飛鳥山公園(旧渋沢庭園)⇒ 王子北トピア(昼食)⇒ 都電/王子駅
          ・・・・都電/庚申塚駅 ⇒ 高岩寺(とげぬき地蔵尊)⇒ 地下鉄/巣鴨駅
          ・・・ 地下鉄/白山駅 ⇒ 小石川植物園 16:00解散


 本年の歴史探訪ウオーキング会のテーマは、【TVドラマ“晴天を衝け”、“らんまん”聖地巡礼】と題し、
NHK大河ドラマ「晴天を衝け」の主人公、日本資本主義の父と称される渋沢栄一、
同じくNHK連続テレビ小説「らんまん」のモデルとなった植物学者 牧野富太郎ゆかりの地を訪ねるコースである。


 11月30日これぞ「小春日和」、絶好のウオーキング日和に恵まれ、駒込駅南口に定刻10時全員が集合。
本日のタイムスケジュールの確認と解散後の有志による「反省会」の案内を行った後、いざ出発となった。


 最初の立寄りスポットは「六義園」です。通常は「正門」のみ出入り可能であるが、
紅葉の時期は駒込駅に近い「染井門」も開門されており便利である。
その分、タイムスケジュールに余裕が生まれじっくり園内を散策することが出来た。
例年では、紅葉の見頃は11月上旬から中旬とのことであるが、本年は、温暖化の影響もあるようで、
次の立寄りスポットである「旧古河庭園」のバラ園も同様に、11月下旬が丁度見頃で、外国人の観光客も多く訪れていた。


 「六義園」は川越藩主・柳澤吉保が元禄15(1702)年に築園した「回遊式築山泉水」の大名庭園で、
明治時代に入って、三菱の創業者である岩崎彌太郎の別邸となった。
その後、昭和13(1938)年に岩崎家より東京都に寄付され、昭和28(1953)年に国の特別名勝に指定されている。
「六義園」の名は、中国の詩の分類法(詩の六義)に倣った古今集の序にある和歌の分類の六体に由来したものです。
柳澤吉保自身の撰んだ「六義園記」では、日本風に「むくさのその」と読んでいたが、
現在では漢音読みで「六義」を「りくぎ」と読む習わしから「りくぎえん」と読むようになったとのこと。

「六義園」から「旧古河庭園」までの距離は、約1.3Kmで今回のコースでは、最も長い区間となっている。
最後は登坂もあり「旧古河庭園」では、園内散策をとりやめて、しばし休憩とした方もちらほら。
旧古河庭園」は、武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館を建て、斜面には洋風庭園、
そして低地には日本庭園を配したのが特徴です。この土地はもと明治の元勲・陸奥宗光の邸宅であったが、
宗光の次男が古河家の養子となった時、古河家の所有となった。
平成18(2006)年1月26日に「旧古河氏庭園」(文化財指定名称)として国の名勝に指定されている。

 飛鳥山公園には渋沢史料館があるが、コロナ禍以降、団体はもちろん、少人数での入館も中止されており、
残念ながら館内の見学はできなかった。又、渋沢栄一の書庫・接客の場として使われていた晩香炉、
青淵文庫も整備工事中で、旧渋沢庭園の渋沢栄一像を見学したのみであった。

 飛鳥山公園から王子駅方面へは、飛鳥山モノレール「愛称アスカルゴ」を利用し、
昼食会場である「北とぴあ」(ほくとぴあ)に向かった。「北とぴあ」は、北区の産業と文化の拠点として
建設された北区のシンボルタワーで昼食会場は、最上階17階のレストラン「QUAD17」です。
メニューはフレンチベースのランチコースである。通常2時間コースとのことだが、午後のスケジュールの都合で、
食事時間を約45分に短縮して配膳をお願いしたため、せっかくの食事をじっくり味わうことが出来なかった。残念!!
17階の展望ロビーは三方に窓があり、眼下の飛鳥山公園から東京スカイツリー、新宿副都心の高層ビル、東京タワーが眺望出来た。

王子駅からは、都電荒川線「東京さくらトラム」で庚申塚駅まで移動し、
おばあちゃんの原宿「巣鴨地蔵通り商店街」を散策しながら「高岩寺(とげぬき地蔵尊)」をお参りした。
テレビ番組等でよく紹介される「赤パンツ」のお店を探したが、通りからは1店しか見つけることが出来なかった。
「とげぬき」の由来は、正徳5年のころ、大名屋敷で針を誤飲した女性に、
この地蔵尊像を写し取った紙札を飲ませたところ、針が紙札の地蔵尊を貫いて出てきたのが「とげぬき」のはじまりだそうだ。


 巣鴨からは、地下鉄三田線で白山駅まで乗車し、もう一つのテーマである、
「らんまん」のモデル 牧野富太郎が35歳から72歳までの37年間在籍した東京大学植物学教室があった小石川植物園に向かった。
正式には東京大学大学院理学系研究科附属植物園といい、植物学の研究・教育を目的とする東京大学の附属施設です。
園内の柴田記念館ではミニ企画展「牧野富太郎と小石川植物園」が開催されていて、
小石川植物園が所蔵する牧野富太郎関連資料の展示や、牧野と共に日本の植物学の黎明期を
創り上げた研究者らの功績が紹介されており、皆さん熱心に見学をしていた。その後、各自園内を散策し、
全員定刻16時に正門に集合し、今回のウオーキング会を解散した。


 本年は、途中都電、地下鉄を利用したものの、歩行距離約14㎞、総歩数は約21,000歩。
今までで最もタフなコースでしたが、全員無事に完歩することができました。皆様お疲れさまでした。


その後、有志9名は「反省会」へ、