第6回歴史探訪ウォーキング
【上野からお茶の水へ ~パワースポットをめぐる開運・歴史散歩】

 
 <銀杏の木をバックに参加者全員で記念撮影>


・日 時 ; 2022年11月21日(月)10:00~16:15
・参加者 ; 12名
・全行程 ; JR上野駅公園口改札外集合 10:15東京文化会館前広場出発 ⇒ 
西郷隆盛像・彰義隊の墓 ⇒ 寛永寺清水観音堂 ⇒ 上野大仏 ⇒ 
上野東照宮 ⇒ 五条天神社・花園稲荷 ⇒ 不忍池・弁天堂 ⇒ 
旧岩崎邸庭園 ⇒ 湯島天神 ⇒【昼食】 ⇒神田明神 ⇒湯島聖堂
⇒ 東京都水道歴史館 ⇒ お茶の水碑 ⇒ 16:15解散



 今回はコロナ禍で休止していたウォーキング会を2年振りに再開。冷たい雨が朝から降り続いて
いたが、心配をよそに集合時間の10時前にはすっかり雨は止み、上野駅公園口改札外に参加者全員
が集合。事務局手製のガイドブックの配布。そして初参加者が紹介された後、銀杏の木をバックに
全員で記念撮影。
 最初のスポットは、公園を代表するシンボルの「西郷隆盛像」 1898年の除幕式で西郷夫人の
“似ていない”発言は有名。足下から見上げると適正な体型に見えるように頭の方が大きく作られ
ているといわれている。
その背後に、上野戦争での彰義隊の戦死者を火葬にした「戦死之墓」がある。
 続いて、天海僧正が京都の清水寺を模して1631年に建立した「清水観音堂」本尊で各々合掌。
人形供養は有名。舞台には願掛けとして「願玉(ねがいだま)」があり、五回投げて丸い台の上に
願玉がのれば縁起が良いとされている。
 広い通りを抜けて「上野大仏」に着く。約6mの釈迦如来坐像だったが、たびたびの罹災により
損壊。第二次世界大戦時には軍の供出令により胴体が徴用され、今では顔面部のみがレリーフとし
て、保存・公開されている。
 落葉を踏みしめながら「上野東照宮」へ。危篤の徳川家康から自分の魂が末永く鎮まるところを
作ってほしいとの遺言により、藤堂高虎が上野の敷地内に創建。
 日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征伐のため、この地を通った際に薬祖神の大神にご加
護を頂いたことに感謝し、祀ったのが始まりとされている「五条天神社」と「花園稲荷神社」を経
由して、「不忍池・弁天堂」へ。天海は不忍池を琵琶湖に見立て、竹生島を模して弁天島を築かせて
弁天堂を作ったといわれている。
因みに、1884年から8年間、不忍池を周回するコースで競馬が行われていたとのこと。案内図を見て納得。

 次に上野公園を後に、正門からなだらかな坂道を登って、「旧岩崎邸庭園」へ。三菱財閥の創始
者岩崎彌太郎の長男で三代目社長の久弥の本邸。建屋は洋館・撞球室(ビリヤード場)・和館大広
間の3棟が現存。丁度、假屋崎省吾による花の展示が行われていて、花と洋館のインテリアとが
コラボしていて華やかな雰囲気を醸し出していた。屋敷全体が重要文化財になっている。
 午前中最後の探訪先「湯島天神(湯島天満宮)」へ。受験シーズンには多くの受験生が訪れる。
境内には300本に及ぶ梅の木(約8割は白梅)があり、泉鏡花の筆塚もある。この時期恒例の菊の
催しが行われていて、いろいろな品種や仕立て方にうっとり。また日光猿軍団によるサルの演技も
同時に見ることが出来た。そして、待ちに待った昼食会場へ。13時頃に着いたこともあり、お目当
ての「極細十割そば」にありつけず、細めのそばと天丼又は揚げ物セットで軽くカンパーイ。
 昼食も終えて、元気になったところで午後最初の探訪先「神田明神(神田神社)」へ。正式名称は
神田神社。1600年、徳川家康が関ケ原の合戦に臨む際、戦勝祈祷をおこなったところ、9月15日、
神田祭の日に見事勝利し天下統一を果たした。このことから、江戸幕府が開かれると幕府の尊崇する
神社となり、1616年に現在の地に遷座(その前は千代田区大手町・将門塚周辺)し、幕府により社殿
が造営された。関東大震災により社殿が焼失するも、1934年に鉄筋コンクリートで再建されている。

 次に世界最大の孔子像がある「湯島聖堂」を経由して「東京都水道歴史館」へ。東京都水道局が
運営するPR施設で400年の水道の歴史を江戸時代から明治時代以降まで大型模型や歴史資料等々を用
いて紹介している。事前に予約してあったアテンダントの勧めで、1階ラウンジにある美味しい水で
喉を潤す。そして、江戸上水から始まって、東京を支える近代・現代の水道について、詳細な説明を
受ける。江戸時代の上水には木樋(もくひ)が使われて、全長152kmに亘って敷設されていたと
いう。この上水が長屋にも引かれていて、上水井戸から生活水をくみ上げていた。また同時に下水も
敷設されていた。このように水の環境が江戸時代から整っていたとは驚きである。
 最後に、「お茶の水碑」へ。今の順天堂病院の場所に、当時高林寺があり、この境内から水が湧いて
いた。二代将軍秀忠が鷹狩りの際に立ち寄りこの名水でお茶を点てたのが、お茶の水の地名の起源で
ある。そして、予定通り16時15分前に、87歳の先輩を筆頭に12名全員が無事にゴール。約8km、
総歩数は約13,000歩。完歩です。9名は「反省会」へ。 皆様、お疲れ様でした。