第3回歴史探訪ウォーキング会
『郷土の森と武蔵野國府中の歴史を歩く(ついでにビールも!)』

 ■平成29年3月24日(金)
 ■参加人員 9名



 

この企画も回を重ねて3回目となりました。これまでは都心に近い史跡(第1回は
四谷・赤坂界隈、第2回は両国・墨田界隈)を探訪してきましたが、今回は趣を変え
て郊外に出てみました。名付けて『郷土の森と武蔵国府中の歴史を歩く』。

晴れはしたものの風が冷たく、春のポカポカ陽気とはほど遠い天気になりましたが
女性1名を含む9名が京王線府中駅に集合。10時30分、意気揚々と出発しました。

最初の目的地は「武蔵国府跡」で国史跡に指定されています。今から1300年~
1000年前、武蔵国を治めていた役所の中枢施設が置かれていたところで、それを
偲ばせる赤い円柱が数本復元されていますがそれ以外には見るべきものはありませんでした。

 次の「大国魂神社」は国府跡に隣接しています。武蔵国の総社で大国魂大神を祀っ
ていますが、この神は出雲の国の大国主神と同神とかで、門や社殿・鼓楼など境内に
ある建物は重々しく、植栽も特に開きつつある枝垂れ桜は見事でした。平日でしたが
なかなかの人出で、もう少しゆっくり見ていてもよいかという感じでしたが、ツアー
コンダクター役の某理事が盛んに時間を気にして3番目のポイントに急がせるもので
すから止む無く従いました。

 11時15分、着いたところは「サントリー武蔵野ブリュワリー」です。11時
30分からの見学に間に合わせるためには15分前に着いていなければいけなかったのです。
我々の他にも20人ほどの一団がおり、春休み中の子供や外人も目につきました。

若いガイド嬢に案内されて仕込みから缶に詰めるまでの工程を廻りましたが、
食品工場ですからどこもここもきれいで、それもその筈、床やステップにはポルカプ
レート
がふんだんに使われているではありませんか!急に親しみを感じてしまいました。
また、作業をしている人はひとりも見かけませんでした。
ステンレスの工場とは違うなと思いつつ見学を終えたところで待っていたのがビールの試飲サービス。
時間が20分程と限られてはいますが何と小ジョッキー大のグラスで一人3杯まで異なる味が楽しめます。
つまみはナッツなどが入った小袋を一つだけ貰えます。我々9人は円卓一つに陣取り満面の笑みで“乾杯!”。
ガイド嬢がカメラのシャッターを押してくれましたが、ここでは“ハイ!チーズ!”とは云いません。
“ハイ!イチ、ニのサントリー!”。ほとんどの人が3種の味を堪能し、まだ未練を残しつつ工場を後にしました。
歴史探訪とは縁のないスポットでしたが、この日一番の盛り上がりを見せた時間でした。 

ほろ酔いで寒さを凌ぎ、粗末(各自の負担ですから!)な昼食のあとは「府中郷土の森博物館」へ。
広大な敷地(約14万平方メートル)に、府中の歴史を再現する展示室やプラネタリウムを備えた博物館と、
緑地には旧府中の歴史的建造物(旧役場、旧小学校、旧郵便局、古民家等を復元したもの)が点在し見どころ満載。
季節の花や小鳥の鑑賞も売りのようですが今は時期尚早。入場後の1時間半を各自の自由行動で過ごしました。

 こののち、「下河原緑道」「高安寺」と続くのですが、早春の夕風はさらに冷たく、
ひたすら歩き通して午後4時過ぎにスタート地点に戻りました。
 これで今日の予定は全て終了ということなのですが、道中和気藹々となった9人は
誰一人欠けることなくパッと「サイゼリア」へ。かれこれ2時間後、賑やかなうちに
も次回探訪での再会を期して帰路に着きました。

□延長約8㎞ 
□所要時間約6時間
のコースを全員無事完走(完歩?)いたしました。


写真①武蔵野國國府跡→大國魂神社→サントリー武蔵野工場→東京卸売センター(昼食)

写真② 府中郷土の森→下河原緑道→高安寺→ゴール!!